青春18きっぷで巡る、大阪→広島→博多のんびり旅

こんにちは!

今回は青春18きっぷを使って、大阪から広島、博多を巡る旅に出ます。

電車に揺られながら、途中下車を楽しみ、旅先の空気を感じる。

そんな5日間の記録をお届けします。

1日目:大阪→広島(広島泊)

姫路駅での小さな楽しみ「駅そば」

朝、大阪駅を出発。

山陽本線の電車に揺られながら、神戸、明石を通過し、姫路に到着。

乗り換えまで少し時間があったので、名物の「駅そば」を食べることに。

そばと言っても、中華麺に和風だしの組み合わせ。

シンプルだけどクセになる味だ。

尾道で途中下車、尾道らーめんを堪能

その後、尾道で途中下車。

ラーメン屋「尾道らーめんベッチャー」に立ち寄り、レディースセットを注文。

しっかりとしたコクのあるスープと平打ち麺の尾道ラーメン(ミニサイズ)は、食べごたえも抜群。

からあげはジューシー、餃子も香ばしく焼きあがっていて、ミニチャーハンも優しい味でバランスよく、どれも美味しかったです。

食後のアイスでほっとひと息。壁には芸能人のサイン色紙がずらりと並んでいて、人気の高さがうかがえました。

尾道での短い滞在時間でしたが、このお店に立ち寄れて本当に良かったと思える、そんな満足度の高い一食でした。

とてもおいしく、優しいスープとバランスの良いセット内容に大満足。

広島に到着後、広島の宿へ、戸惑いと助け舟

夕方、広島に到着。

空はどんより曇っていて、少し肌寒い。

今夜の宿は、ちょっと豪華なカプセルホテル。

デスク付きの個室タイプで快適そうだが、チェックイン時にどう動けばいいのかわからず戸惑う。

困っていると、先客の外国人旅行者が英語で説明してくれた。

英語はほとんどわからなかったが、ジェスチャーのおかげでなんとか理解。

「Thank you!」と伝えると、彼はニコッと笑って「Enjoy your stay!」と返してくれた。

言葉が通じなくても、人の優しさに助けられることがある。

広島にて、常連さんが集う居酒屋へ

広島に着いた日の夜は、地元の常連さんが集う居酒屋「菜づけ百屋 幟町店」へ。

にぎやかな雰囲気と、どこか落ち着くアットホームな空間に心が和みます。

お刺身や焼き物ではなく、今回注文したのはちょっと変わり種の品々。

まずは「砂ずりのニンニク揚げ」。

ニンニクの香りが食欲をそそり、コリコリした砂ずりの食感がクセになる一品。

次に「だし巻きたまご」。

ふわふわで優しい味わいに、出汁の旨味がじんわり広がります。

そして意外にも印象に残ったのが「厚揚げ」。

表面がこんがりカリカリに焼かれていて、これまで食べた厚揚げとはまったく違う、独特な食感。中はふわっと柔らかく、味のコントラストが絶妙でした。

最後に、店主おすすめの「シュウマイ」。

もち米で包まれていて、しっとりとした口当たり。まるで点心のようなやさしさに、お腹も心も満たされました。

観光地の喧騒から少し離れた、こうした地元の味と人とのふれあいは、旅の中でもとびきりの思い出になります。

2日目:広島→博多(博多泊)

朝、広島を出発。

ここから下関までの3時間の長旅は、車窓に広がる瀬戸内の景色が美しく、意外と苦にならなかった。

博多に到着、「麺や兼虎」で濃厚つけ麺

博多駅に着いた頃、少し小腹が空いた。せっかくなので「博多らーめん街道」へ向かうと、すごく並んでいる店があった。

気になって列に並ぶと、そこは「麺や兼虎」。

博多のつけ麺人気店らしく、行列ができていた。

1番人気の「味玉濃厚つけ麺」を注文。

麺は太めでモチモチ、つけ汁は魚介と豚骨の旨味が凝縮されていて、少し辛い。

でも、その辛さがクセになる。

並んだ甲斐があった。

2日目の夜

博多の夜、最初に目指したのは「あつまれ!ケンイチの森」という屋台。

楽しみにしていたのですが、残念ながらその日は営業していないようで、少しがっかり。

周辺には他にもたくさんの屋台が並んでいましたが、つけ麺でお腹が満たされていたため、あまり食欲もなく、結局そのまま宿に戻ることに。

せっかくの屋台文化を楽しむ機会を逃してしまいましたが、また次回訪れた時に試す楽しみを取っておくことにしました。

少し歩いた後、早めに宿に戻って、ゆっくりと休息。

疲れもあったので、ぐっすり眠って次の日に備えました。

3日目:博多観光(博多泊)

朝食が豪華!アパホテル&リゾート(博多駅東)

泊まっている「アパホテル&リゾート(博多駅東)」の朝食がすごかった。

バイキング形式なのだが、なんともつ鍋がある。

朝からもつ鍋?

と思ったが、一口食べてみると、あっさりしたスープが胃に優しく染みわたる。

他にも明太子、がめ煮(筑前煮)、鶏飯など、九州の味が並んでいて、朝から幸せな気分になった。

桜が美しい福岡城跡と歴史探訪

朝食を堪能した後は、福岡城跡へ。

満開の桜が城跡を彩り、春の訪れを感じる。

「福岡城むかし探訪館」では、城の歴史や構造を詳しく学ぶことができた。

福岡市博物館で金印を鑑賞

次に訪れたのは福岡市博物館。

ここで目を引いたのが、「漢委奴国王かんのわのなのこくおう」の金印。

教科書で見たことがある金印を目の前にすると、歴史の重みを感じる。

サザエさん通りで見つけた「そば洋食」

博物館を出た後、ランチを探しながら歩いていると、「サザエさん通り」の看板が目に入る。

この通り沿いにある「洋食そば食堂 グルチネ」という店が気になり入ってみることに。

コース料理を注文すると、出てきたのは、そばを使った洋食の数々。

「そばを洋食に?」と少し驚いたが、一口食べると、その美味しさにさらに驚いた。

もちもちのそばに、洋風のソースが絶妙に絡み、まさに新感覚の味わい。

これは最高だ。

太宰府天満宮と九州国立博物館へ

午後は太宰府へ。

参道の梅ヶ枝餅が有名だが、今回は食べるタイミングを逃してしまった。

次こそは絶対に食べたい。

九州国立博物館では、ちょうど「はにわ展」が開催されていた。

これが思っていた以上に良かった。

精巧な造形や表情豊かな埴輪たちが並ぶ展示に、思わず見入ってしまう。

古代の人々の想いが込められた造形に、ロマンを感じた。

夜は「河太郎 博多駅店」でイカを堪能

博多最後の夜は、念願の「河太郎」へ。

透き通ったイカの姿造りは、新鮮そのもの。

甘みがあってコリコリした食感がたまらない。

イカの後は天ぷらにしてくれるので、二度楽しめるのも嬉しい。

ただ、美味しさに比例してお会計もなかなかのものに…。

「たまには贅沢もいいか」と自分に言い聞かせながら、お店を後にした。

4日目:博多→広島へ。旅の終盤、ちょい飲みでひと息

小倉城と松本清張記念館

4日目、旅の途中で立ち寄ったのは小倉城

春の桜が満開で、城と桜の美しいコントラストに思わず見とれてしまいました。

城内や周辺の公園も散策して、のんびりとした時間を過ごしました。

その後、近くにある松本清張記念館にも訪問。

清張の作品に触れ、その歴史的背景に思いを馳せました。

ただ、時間が少し足りず、記念館の周りにある庭園までは行けなかったのが残念。

次回はぜひ庭園もゆっくりと見てみたいと思います。

博多での濃い一日を終え、夕方の電車に揺られて再び広島へ。

到着は18時頃。

旅の終わりが近づいてきた静かな時間。

1日目と同じ、あのデスク付きのちょっと豪華なカプセルホテルに直行する。

今回はもう戸惑うこともなく、チェックインもスムーズ。

どこか「帰ってきた」ような感覚さえあった。

荷物を置いて少し休憩したあとは、夕食へ。

旅の疲れもあったので、この日は気取らず、立ち飲み屋に立ち寄ることに。

広島の立ち飲み屋で、串焼きとハイボール

のれんをくぐった先は、こぢんまりとしたカウンターだけの立ち飲み屋。

香ばしい串焼きの香りと、氷の音が心地よいハイボールのグラス。

頼んだのは、ネギマや砂ずり、しいたけなど数本の串焼きと、よく冷えたハイボール。

味も雰囲気も抜群。

隣に立っていたのは、地元の男性。

これから飲み会があるらしく、「その前に一杯だけ」と立ち寄ったそう。

軽く会話を交わしながら、ゆるやかに流れる時間。

お店の人もとても気さくで、常連さんと交わす冗談やおすすめの串を紹介してくれたりと、カウンターは和気あいあいとした空気に包まれていた。

どこにいても、こうして人と繋がれる場所があるって、旅の醍醐味だと思う。

5日目:広島→大阪(相生で途中下車)

旅の最終日。

広島を出発し、大阪へ向かう途中。

もうすぐ旅も終わり。

ちょっとだけ名残惜しくて、ひと駅寄り道することにした。

相生ステーションホテルのレストランで贅沢ランチ

途中下車したのは兵庫県の相生駅。

駅からすぐの「相生ステーションホテル」のレストランでランチをとることに。

今日の日替わり定食は、豚のロースかつと五目ラーメン、小鉢にデザート付き、ゆかりふりかけのごはんまでついた、なんとも豪華な内容。

外食というより、誰かの家に招かれたような、温かくて素朴な味わいが印象的だった。

ラーメンの優しいスープ、衣がサクッと揚がったロースかつ、ごはんの香ばしいゆかり……最後の旅のごはんにふさわしい、大満足のランチだった。

周りの席では地元のお年寄りたちが数人のグループで集まり、楽しそうに話しながら食事をしていた。

直接言葉を交わしたわけではないけれど、その雰囲気が心地よくて、こちらまでほんのりあたたかくなった。

まるで旅の最後に「おつかれさま」と迎えられたような、そんな気がした。

そして大阪へ、旅の終わり

お腹も心も満たされて、再び電車に乗り、大阪へ。

気がつけば、朝の寒さも、昼の陽気も、夕暮れの涼しさも、全部が思い出になっていた。

時間に追われず、景色に目を向け、人の気配を感じながら、ただのんびり電車に揺られる。青春18きっぷならではの、静かで贅沢な旅。

「また、こんな旅がしたいな」

そう思いながら、いつもの日常に帰っていった。