
カフェでお茶していると、向かいに座ってる友達がテーブルの下で足を小刻みに揺らしている…。
「ちょっと、落ち着きないなぁ」と感じたこと、ありませんか?
実はそれ、「貧乏ゆすり」と呼ばれるしぐさ。
見た目はちょっと不快に思われがちですが、その奥には“意外な心理”が隠されていることがあるんです。
今回はそんな貧乏ゆすりにまつわる、ある面接のエピソードをご紹介します。
緊張の面接、揺れる足に隠された気持ち
就職活動中の美咲は、第一志望の会社の最終面接に挑んでいた。
受付を済ませ、控室で呼ばれるのを待っているとき、彼女は無意識に足をトントン…トントンと揺らしていた。
「やばい…緊張してきた…」
落ち着かない気持ちが体に出てしまっているのだ。
そして、いよいよ面接本番。
質問に答えながらも、彼女の足はまたトントンと動き続けていた。
面接官の一人がそれに気づいたのか、少しだけ表情が変わったように見えた。
(あ、やばい…マイナス印象だったかな…)
そう思った美咲は、意識して足を止めようとするが、緊張でなかなか止まらない。
貧乏ゆすり=不安や緊張のあらわれ
実は「貧乏ゆすり」は、自分でも気づかないうちに心を落ち着けようとしている無意識の動き。
心拍数が上がり、アドレナリンが出ているとき、脳が「揺れ」で安心しようとしているのです。
つまり、これは不安・緊張・焦り・イライラなどの心のSOSとも言えるサイン。
逆に言えば、それだけ真剣にその場に向き合っている証拠でもあります。
面接官が気づいたのも、その無意識のしぐさから彼女の「本気度」や「不安」を読み取ったからかもしれません。
面接後のフォローで好印象に
面接が終わり、緊張から解放された美咲。
翌日、その会社から電話がかかってきた。
「最終面接、ありがとうございます。実は、少し緊張されていたようですね。」
ドキッとしたが、続けてこう言われた。
「でも、言葉選びも丁寧で、まっすぐ伝えようとしている姿勢が伝わってきました。ぜひ、うちで一緒に働いてもらいたいと思っています」
合格の知らせだった。
足は震えていたけど、気持ちは真剣だった。
そのしぐさが、逆に“人間味”として伝わったのかもしれない。
まとめ
貧乏ゆすりは「落ち着きがない」と思われがちだけど、裏には「緊張している」「不安をなんとか和らげようとしている」という本音が隠れていることもある。
人と接するとき、しぐさを読み取る力があると、相手の気持ちに優しくなれるかもしれません。
そして、自分がついやってしまうしぐさにも「意味」があると気づくと、ちょっと気が楽になることも。
次に誰かが足を揺らしていたら、「あ、この人、今がんばってるんだな」って思ってみてくださいね 😊