アジサイとダルマとスタンプと|勝尾寺でゆるり家族時間

週末、ふと時間ができたある日。

東京で暮らしている息子が帰省してきたこともあり、久しぶりに家族3人でお出かけすることになりました。

行き先に選んだのは、大阪・箕面市にある【勝尾寺かつおうじ】。

以前にも一度訪れたことがあるのですが、今回はちょうどアジサイが見頃ということで、リピート決定。

ちなみに、娘(息子の姉)は現在関東で子育て真っ最中。

最近赤ちゃんが生まれたばかりなので、今回は来られず。

「また家族そろって出かけられる日が来るといいね」と、妻と話しながら車を走らせました。

二度目でもワクワク感は変わらず

車で向かう道中、なんとなく会話も弾む。

ちょっとしたドライブと自然の空気、そして家族時間。

こういうの、特別なことをしなくても満たされるもんですね。

勝尾寺に着くと、境内には観光客がほどよくいて、静けさとにぎわいのバランスがちょうどいい。

受付を通って境内に入ると、そこには色とりどりのアジサイの花々が咲き誇っていました。

ブルー、パープル、白、ピンク…グラデーションの洪水。

でも——

アジサイの合間に目に飛び込んでくる、あの赤いヤツら。

そう、ダルマ!

圧巻の“ダルマだらけ空間”

勝尾寺といえば、やっぱりこのダルマの存在感が圧倒的です。

境内のあらゆるところに、大小さまざまなダルマが配置されていて、「なんでここに!?」と思うような場所にまで、しっかりといます。

階段の手すり、池の周り、石の上、さらには屋根の上まで。

どこを見てもダルマ、ダルマ、ダルマ。

しかも表情がまた絶妙で、なんとも言えない味わい。

写真映えだけじゃなく、“探す楽しみ”もあるのが勝尾寺の面白さ。

白熱のスタンプラリー

そして今回、思いがけず盛り上がったのがこれ。

スタンプラリー!

境内のあちこちに「A」〜「F」までのスタンプ台が設置されていて、専用台紙に順番に押していくと、最後には色鮮やかな勝尾寺の絵が完成するという仕掛け。

息子と一緒に台紙を持って、まるで宝探しのように歩き回りながら、スタンプを一つひとつ集めていく。

「あと何個?」「見逃してへん!?」なんて声をかけ合いながら、思わず3人とも夢中に。

完成したイラストは、思ってた以上にしっかりしていて、「これはちょっとした記念になるなぁ」と感じました。

知恵の環で、ぐるりと願掛け

境内の奥にある「知恵の環」も見逃せないスポット。

丸い石の輪を願いごとを込めながら7回まわると、“智慧”を授かれるといわれています。

私たちも順番にぐるり、ぐるりと右に7周。逆回りで7回。石に座って瞑想。

それぞれが自分なりの願いを込めて、静かに一歩ずつ歩きました。

具体的に口には出さなかったけど、

「健康」「平和」「家族のこれから」──

そんな思いが自然と心に浮かんできていました。

ダルマみくじで運試し

そして、勝尾寺といえばやっぱり外せないのが「ダルマみくじ」。

赤くてコロンとしたミニダルマの中におみくじが入っていて、見た目がかわいいだけじゃなく、持ち帰って飾れるのも魅力。

せっかくなので、3人でひとつずつ選んで運試し。

カランカランと音を立てて、中から小さなおみくじを引き出してみると……

……まぁ、それぞれに“らしい”結果が出ました(笑)

結果どうこうよりも、こうして笑えるのが「おみくじの良さ」なのかもしれません。

ゆったりベンチタイムと、家族の風景

出入り口のベンチで、ちょっと腰を下ろして休憩。

目の前に広がるアジサイと、遠くに見える山の緑。

鳥の声も風の音も心地よくて、なんとも言えない癒やしの時間。

ふと妻がつぶやきました。

「娘も落ち着いたら、みんなでまた来たいね」

「そうやな。また全員そろって来れたらええな」

いつも一緒じゃなくても、つながってる感じがある。

そんな“家族の風景”が、この場所には似合ってる気がしました。

勝尾寺ってどんなところ?【ちょこっと紹介】

📍勝尾寺(かつおうじ)
大阪府箕面市にある天台宗のお寺で、「勝運の寺」として有名。
スポーツ選手や受験生、経営者など、“ここ一番”に勝ちたい人が多く訪れます。

✅ 主な見どころ

  • アジサイの名所(6〜7月初旬)
  • ダルマだらけの境内(至る所に!)
  • スタンプラリーで完成する絵葉書型アート
  • 知恵の環で願掛け&智慧授かり
  • 夜間ライトアップも開催(季節による)

🚗 アクセス
車が便利(駐車場あり)。公共交通機関でもアクセス可能。

🎫 拝観料
大人 高校生以上500円、小・中学生400円、未就学児100円、2歳以下無料。

同じ場所でも、違う景色に出会える

勝尾寺は今回で2回目。

でも季節が違えば、景色も雰囲気もまったく違う。

そして何より、一緒に訪れる人の「今」が違うと、体験もまた変わる。

次はいつになるか分からないけど、家族そろってまたこの道を歩けたら、それだけで幸せ。

静かなアジサイと、にぎやかなダルマたちに見送られながら、心がほんの少し、整ったような1日でした。