こんにちは!
今回は、ちょっと長めだけど印象に残ることわざ、
【馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない】
について紹介します。
このことわざ、ちょっと風変わりな響きがありますよね。でも、内容はとても現代的で、日常のいろんな場面で「あるある!」と思えるような深い意味が込められているんです。
では、早速その意味や由来を、たとえ話を交えながら見ていきましょう!
「馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない」の意味
このことわざの意味は、
「どれだけ環境を整えても、本人にやる気がなければ意味がない」
ということです。
つまり、「手助けはできても、最終的に動くかどうかはその人次第」というメッセージ。
親が子どもに勉強しなさいと言っても、本人にやる気がなければ勉強しない。
先生が丁寧に教えても、生徒が学ぶ意志を持たなければ成果が出ない。
まさに、そんな場面にぴったりな言葉です。
たとえ話でイメージしてみよう
あるところに、勉強が苦手な中学生・ケンタくんがいました。
母親は参考書を買い、塾にも通わせ、リビングで勉強できるように環境を整えました。
でも、ケンタくんはスマホばかり見て、勉強に身が入りません。
母「せっかく塾に行ってるのに、ちゃんとやらなきゃ意味がないわよ!」
このとき、母親はまさに「馬を水辺に連れて行っている」状態。
でも、水を飲む=勉強するかどうかは、ケンタくん自身にかかっているのです。
この話からもわかるように、「相手に何かをさせたい」と思ったときに大切なのは、
“相手の気持ち”が動くこと。
強引にやらせることには限界がある、ということをこのことわざは教えてくれます。
起源・由来はどこから?
このことわざは、実はイギリスの古い格言に由来しています。
英語では、
You can lead a horse to water, but you can’t make it drink.
と表現されます。
13世紀ごろから存在すると言われており、イギリス文学にもたびたび登場しています。
日本でも明治以降に紹介され、比喩として使われるようになりました。
このことわざを思い出したい場面
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後輩に何度アドバイスしても動いてくれないとき
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子どもに勉強や習い事をさせようとするとき
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チームでプロジェクトを進めるときに、やる気がバラバラなとき
こんなとき、無理に相手を変えようとするのではなく、
「あ、今は水を飲む気がないんだな」
と少し距離を置いて見守るのも大切かもしれません。
まとめ:自分が飲む気にならなきゃ意味がない!
【馬を水辺に連れて行けても、水を飲ませることはできない】は、
自分以外の誰かを動かそうとして、うまくいかないときにこそ心に響くことわざです。
環境やサポートは大切。でも、最終的に行動するかどうかは“本人の意志”にかかっている。
このことを忘れずに、誰かを支えるときには「見守る力」も大切にしていきたいですね。
このシリーズでは、ことわざを日常に落とし込んでわかりやすく紹介していきます!
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