057【好きこそ物の上手なれ】好きが、才能を超えるとき

こんにちは、ことわざブログへようこそ!

みなさんは、なにか「これが好き!」って胸を張って言えるもの、ありますか?

「絵を描くのが好き」

「ギターを弾くのが楽しい」

「ゲーム作りにハマってる」

──そんな“好き”が、いつの間にか上達に変わっていること、ありませんか?

今回は、そんなあなたの背中をそっと押してくれる言葉を紹介します。

好きこそ物の上手なれ

このことわざの意味は、

「好きなことは自然と熱心に取り組むため、上達も早い」

ということ。

つまり、「好き」は何よりの才能!

努力しようと思わなくても、楽しいから続けられる → 結果、うまくなるという流れです。

ストーリーで理解しよう!

アヤは小さい頃からゲームのキャラクターが大好き。

お気に入りのキャラをまねして、毎日ノートに絵を描いていました。

最初はうまく描けなくても、好きだからやめられない。

中学、高校と描き続け、SNSに投稿するうちにフォロワーも増え、ついにはイラストの仕事依頼がくるように!

「好きってすごい力だな」

そう笑うアヤの姿は、「好きこそ物の上手なれ」をそのまま体現しています。

起源や背景

このことわざの出典は、はっきりとした文献には残っていないものの、江戸時代頃から庶民の間で広まっていた言葉とされています。

仏教や儒教の影響で、「努力」や「修練」が重んじられていた時代。

その中で、「好きなことに向き合う姿勢」も立派な成長の原動力と考えられていたのです。

今でも似たような表現はたくさんありますね。

  • 「情熱は努力に勝る」
  • 「やらされるより、自分からやるほうが伸びる」
  • 英語では “Passion is the genesis of genius.”(情熱は天才の始まり)とも。

◆ 現代でどう使う?

  • 「彼、独学でギター覚えたんだって。好きこそ物の上手なれだね」
  • 「プログラミング、苦手だけど楽しい!好きこそ物の上手なれって本当だな」
  • 「あの子、料理がどんどん上手くなってる。まさに好きこそ物の上手なれだね」

“努力してるつもりはないのに、気がついたら上手くなってた”

そんなときにぴったりの表現です。

まとめ

項目 内容
ことわざ 好きこそ物の上手なれ
意味 好きなことには自然と熱中できるため、上達もしやすい
使いどころ 誰かの成長を褒めたいとき、自分の「好き」を肯定したいとき
類義語 習うより慣れよ、継続は力なり、好きは最強の武器

◆ 最後にひとこと

「好きだけじゃ食べていけない」とか「好きなことじゃなく、得意なことを仕事にしろ」とか、そんな言葉を聞くこともあるかもしれません。

でも、“好き”は何よりも大きなエンジン。

得意じゃなくてもいい。最初は下手でもいい。

でも、やめられないほど好きなら、いつかきっと“上手”になれる。

だから、堂々と「これが好き!」って言っていいんです。

「好きこそ物の上手なれ」

──あなたの“好き”が育つ過程を、じっくり楽しんでくださいね。