057【好きこそ物の上手なれ】好きが、才能を超えるとき

こんにちは、ことわざブログへようこそ!

みなさんは、なにか「これが好き!」って胸を張って言えるもの、ありますか?

「絵を描くのが好き」「ギターを弾くのが楽しい」「ゲーム作りにハマってる」
──そんな“好き”が、いつの間にか上達に変わっていること、ありませんか?

今回は、そんなあなたの背中をそっと押してくれる言葉を紹介します。

「好きこそ物の上手なれ(すきこそ ものの じょうずなれ)」


◆ 意味は?

このことわざの意味は、
**「好きなことは自然と熱心に取り組むため、上達も早い」**ということ。

つまり、「好き」は何よりの才能!
努力しようと思わなくても、楽しいから続けられる → 結果、うまくなるという流れです。


◆ ストーリーで理解しよう!


🔹たとえば…ゲームから始まったアヤのイラスト道

アヤは小さい頃からゲームのキャラクターが大好き。
お気に入りのキャラをまねして、毎日ノートに絵を描いていました。

最初はうまく描けなくても、好きだからやめられない。
中学、高校と描き続け、SNSに投稿するうちにフォロワーも増え、
ついにはイラストの仕事依頼がくるように!

「好きってすごい力だな」
そう笑うアヤの姿は、「好きこそ物の上手なれ」をそのまま体現しています。


◆ 起源や背景は?

このことわざの出典は、はっきりとした文献には残っていないものの、
江戸時代頃から庶民の間で広まっていた言葉とされています。

仏教や儒教の影響で、「努力」や「修練」が重んじられていた時代。
その中で、「好きなことに向き合う姿勢」も立派な成長の原動力と考えられていたのです。

今でも似たような表現はたくさんありますね。

  • 「情熱は努力に勝る」

  • 「やらされるより、自分からやるほうが伸びる」

  • 英語では “Passion is the genesis of genius.”(情熱は天才の始まり)とも。


◆ 現代でどう使う?

・「彼、独学でギター覚えたんだって。好きこそ物の上手なれだね」
・「プログラミング、苦手だけど楽しい!好きこそ物の上手なれって本当だな」
・「あの子、料理がどんどん上手くなってる。まさに好きこそ物の上手なれだね」

“努力してるつもりはないのに、気がついたら上手くなってた”
そんなときにぴったりの表現です。


◆ まとめ

項目 内容
ことわざ 好きこそ物の上手なれ
意味 好きなことには自然と熱中できるため、上達もしやすい
使いどころ 誰かの成長を褒めたいとき、自分の「好き」を肯定したいとき
類義語 習うより慣れよ、継続は力なり、好きは最強の武器

◆ 最後にひとこと

「好きだけじゃ食べていけない」とか「好きなことじゃなく、得意なことを仕事にしろ」とか、
そんな言葉を聞くこともあるかもしれません。

でも、“好き”は何よりも大きなエンジン。

得意じゃなくてもいい。最初は下手でもいい。
でも、やめられないほど好きなら、いつかきっと“上手”になれる。

だから、堂々と「これが好き!」って言っていいんです。

「好きこそ物の上手なれ」──あなたの“好き”が育つ過程を、じっくり楽しんでくださいね。