こんにちは、ことわざブログへようこそ!
「もっと早く結果を出したい」
「できればショートカットしたい」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
でも、人生や成長には「近道しようとして逆に遠回り」なんてこともあります。
今回紹介するのは、そんなときにこそ心に留めておきたいことわざ──
「遠回りが近道(とおまわりが ちかみち)」
◆ 意味は?
「遠回りが近道」とは、
一見遠く感じるような方法でも、結果としては一番確実で早い道になることもある
という意味のことわざです。
つまり、地道な努力や、段階を踏んで進む方法が、結局は成功への一番の近道になることもあるんです。
◆ ストーリーで理解しよう!
🔹たとえば…ギターを始めたリクくんの話
リクくんは高校生。YouTubeでかっこいいギターソロに憧れて、ギターを始めました。
最初から難しいソロに挑戦しようとしたけど、
指は動かないし、音も出ない。イライラして、やめそうになりました。
そんなとき、ギターの先生がこう言いました。
「まずは基礎練習。地味だけど、コードチェンジとスケールをしっかり覚えよう」
最初はつまらなく感じたけど、毎日コツコツ続けて3か月。
リクくんの指はスムーズに動き、あの憧れのギターソロが自然に弾けるようになっていました。
最初は遠回りに思えた基礎練習こそが、実は一番の近道だったんですね。
これぞまさに「遠回りが近道」!
◆ 起源や類似表現は?
このことわざには、特定の文献上の起源は明確ではありませんが、
古くから**“急がば回れ”**という似た意味のことわざと並んで使われてきました。
また、禅や仏教の教えの中にも
「焦って結果を求めず、日々の修行を重ねることが道に通じる」
という思想があり、「遠回り=修行、近道=悟り」といった考え方にも通じます。
さらに、英語にも似た表現があり、たとえば:
“The longest way round is the shortest way home.”
(最も遠回りな道が、家に帰る最短の道)
世界中で共通する感覚なんですね。
◆ 現代でどう使う?
・「基礎からじっくり学ぶのが、結局は遠回りが近道だよね」
・「焦って答えを出すより、まずは現場を回って状況を知るのが近道かも」
仕事、勉強、趣味、どんな場面にも当てはまる、普遍的な教えです。
◆ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
ことわざ | 遠回りが近道 |
意味 | 手間がかかる方法の方が、結果的に成功への最短ルートになることがある |
使いどころ | 焦らず丁寧に取り組むべき場面、基礎や準備が大切なとき |
類義語 | 急がば回れ、石橋を叩いて渡る |
◆ 最後にひとこと
早くたどり着きたいときほど、遠く見える道を選ぶ勇気が必要。
回り道に見える道の中には、必要な学びや出会いがたくさん詰まっているかもしれません。
「遠回りが近道」
この言葉を、日々の小さな選択のヒントにしてみてくださいね。