053【遠回りが近道】焦らず行こう、遠いようで一番の近道かも?

こんにちは、ことわざブログへようこそ!

「もっと早く結果を出したい」
「できればショートカットしたい」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?

でも、人生や成長には「近道しようとして逆に遠回り」なんてこともあります。
今回紹介するのは、そんなときにこそ心に留めておきたいことわざ──

「遠回りが近道(とおまわりが ちかみち)」


◆ 意味は?

「遠回りが近道」とは、
一見遠く感じるような方法でも、結果としては一番確実で早い道になることもある
という意味のことわざです。

つまり、地道な努力や、段階を踏んで進む方法が、結局は成功への一番の近道になることもあるんです。


◆ ストーリーで理解しよう!


🔹たとえば…ギターを始めたリクくんの話

リクくんは高校生。YouTubeでかっこいいギターソロに憧れて、ギターを始めました。

最初から難しいソロに挑戦しようとしたけど、
指は動かないし、音も出ない。イライラして、やめそうになりました。

そんなとき、ギターの先生がこう言いました。

「まずは基礎練習。地味だけど、コードチェンジとスケールをしっかり覚えよう」

最初はつまらなく感じたけど、毎日コツコツ続けて3か月。
リクくんの指はスムーズに動き、あの憧れのギターソロが自然に弾けるようになっていました。

最初は遠回りに思えた基礎練習こそが、実は一番の近道だったんですね。

これぞまさに「遠回りが近道」!


◆ 起源や類似表現は?

このことわざには、特定の文献上の起源は明確ではありませんが、
古くから**“急がば回れ”**という似た意味のことわざと並んで使われてきました。

また、禅や仏教の教えの中にも
「焦って結果を求めず、日々の修行を重ねることが道に通じる」
という思想があり、「遠回り=修行、近道=悟り」といった考え方にも通じます。

さらに、英語にも似た表現があり、たとえば:

“The longest way round is the shortest way home.”
(最も遠回りな道が、家に帰る最短の道)

世界中で共通する感覚なんですね。


◆ 現代でどう使う?

・「基礎からじっくり学ぶのが、結局は遠回りが近道だよね」
・「焦って答えを出すより、まずは現場を回って状況を知るのが近道かも」

仕事、勉強、趣味、どんな場面にも当てはまる、普遍的な教えです。


◆ まとめ

項目 内容
ことわざ 遠回りが近道
意味 手間がかかる方法の方が、結果的に成功への最短ルートになることがある
使いどころ 焦らず丁寧に取り組むべき場面、基礎や準備が大切なとき
類義語 急がば回れ、石橋を叩いて渡る

◆ 最後にひとこと

早くたどり着きたいときほど、遠く見える道を選ぶ勇気が必要。
回り道に見える道の中には、必要な学びや出会いがたくさん詰まっているかもしれません。

「遠回りが近道」
この言葉を、日々の小さな選択のヒントにしてみてくださいね。