034【勝って兜の緒を締めよ】 油断大敵!最後まで気を引き締めよう

戦いに勝ったからといって、そこで気を緩めてしまうと思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。

ってかぶとめよ」ということわざは、まさにこの教訓を伝えています。

今回は、このことわざの意味をより深く理解できるように、たとえ話や起源を交えて紹介します。

ことわざの意味

ってかぶとめよ」とは、成功したからといって油断せず、最後まで気を引き締めよ という意味のことわざです。

武士が戦いに勝った後も兜のひもを締め直し、次の戦いに備えることから生まれた言葉です。

スポーツや仕事、試験など、どんな場面でも「もう大丈夫」と気を緩めた瞬間にミスをしてしまうことはよくありますよね。

まさに「油断大敵」を表す言葉といえるでしょう。

たとえ話

ある高校の陸上部で、市のマラソン大会が開かれました。

A君は順調にレースを進め、ゴールまであと100メートルのところで後ろを振り返りました。

「よし、誰もついてきてない! これはもう優勝確定だ!」

そう思ったA君は、少しペースを落とし、余裕の表情でゴールを迎えようとしました。

しかし、その瞬間!

後ろから猛スピードで追い上げてきたB君が、最後の力を振り絞ってA君を追い抜き、ゴール!

A君はわずか0.1秒差で優勝を逃してしまいました。

この話のように、「もう勝った」と思った瞬間に油断すると、思わぬ逆転を許してしまうことがあります。

最後まで気を抜かずに走り切ることが大切ですね!

ことわざの起源

このことわざの由来には、戦国時代の武士たちの教訓 が関係しています。

戦場では、勝利が確定した後に油断してしまい、反撃にあって敗北するケースが少なくありませんでした。

そのため、武将たちは「たとえ勝っても、兜の緒を締め直し、次の戦いに備えよ」と戒めたのです。

特に有名なのが、徳川家康の考え方です。

家康は戦いに勝った後も決して慢心せず、次の戦いへの準備を怠りませんでした。

この慎重な姿勢が、彼の天下統一へとつながったのかもしれませんね。

まとめ

「勝って兜の緒を締めよ」ということわざは、

成功しても油断せず、次に備えることの大切さ を教えてくれます。

✅ 試験に合格した後も、さらに学び続ける

✅ 仕事で成功しても、次のプロジェクトに向けて準備を怠らない

✅ スポーツでリードしていても、最後まで全力を出し切る

このように、どんな場面でも「まだ終わっていない」と考えて行動することが、

本当の成功へとつながるのではないでしょうか?

あなたも、大事な場面で気を緩めないように心がけてみてくださいね!