はじめに
徳川家康の長男として生まれた信康。
将来を期待された若きプリンスでした。
しかしその人生は、波乱と悲劇に彩られたものでした。
名家に生まれた希望の星
信康は、1548年に三河国(現在の愛知県)で誕生。
父は徳川家康、母は織田信長の娘・築山殿。
名門の血を引くエリートでした。
織田と徳川の絆を強める存在
信康は、信長の娘・徳姫と結婚。
両家の関係をさらに深める役目を果たします。
性格はまじめで、武勇にも優れ、家臣たちからの信頼も厚かったといいます。
しかし運命が暗転…
ところが、突如として暗雲が立ち込めます。
妻・徳姫が父・信長に「信康と築山殿を訴える手紙」を送ったのです。
理由は諸説ありますが、信康が家康の命令で切腹を命じられる結果に。
まだ21歳という若さでした。
家康にとっても深い傷
信康の死は、父・家康の心にも深い傷を残します。
のちに家康は、「信康が生きていれば…」と何度も口にしたそうです。
おわりに:光と影の中に消えた未来
信康は、能力にも人望にも恵まれた若者でした。
その短い人生は、戦国の複雑な人間模様と、親子の悲しき運命を映し出しています。