099【松平信康】悲劇のプリンス、徳川家の若き星

はじめに

徳川家康の長男として生まれた信康。

将来を期待された若きプリンスでした。

しかしその人生は、波乱と悲劇に彩られたものでした。

名家に生まれた希望の星

信康は、1548年に三河国(現在の愛知県)で誕生。

父は徳川家康、母は織田信長の娘・築山殿。

名門の血を引くエリートでした。

織田と徳川の絆を強める存在

信康は、信長の娘・徳姫と結婚。

両家の関係をさらに深める役目を果たします。

性格はまじめで、武勇にも優れ、家臣たちからの信頼も厚かったといいます。

しかし運命が暗転…

ところが、突如として暗雲が立ち込めます。

妻・徳姫が父・信長に「信康と築山殿を訴える手紙」を送ったのです。

理由は諸説ありますが、信康が家康の命令で切腹を命じられる結果に。

まだ21歳という若さでした。

家康にとっても深い傷

信康の死は、父・家康の心にも深い傷を残します。

のちに家康は、「信康が生きていれば…」と何度も口にしたそうです。

おわりに:光と影の中に消えた未来

信康は、能力にも人望にも恵まれた若者でした。

その短い人生は、戦国の複雑な人間模様と、親子の悲しき運命を映し出しています。