はじめに
戦国時代といえば、織田信長や豊臣秀吉が有名ですが…。
もっと早く、“成り上がり”を果たした男がいました。
その名も、尼子経久!
逆境から一気に大名へと上り詰めた、知略の達人です。
小さな領主からスタート
経久は、今の島根県・出雲で生まれました。
もともとは小さな荘園の管理者。
「殿様」と呼ばれるような立場ではなかったんです。
でも、ここからが彼のすごいところ。
じわじわと力をつけていきました。
チャンスをつかんで一気に!
主家だった守護・京極氏が弱体化すると、経久は一気に頭角をあらわします。
「今だ!」とばかりに周辺の国人(地元の武士)たちをまとめ、出雲一国をほぼ掌握!
さらに勢いは止まらず、隣の国にも進出します。
まさに、戦国大名のはしりとなったのです。
頭脳戦で勝ち抜く
経久の強さは、戦だけじゃありません。
裏工作や情報戦がめちゃくちゃ得意でした。
敵の内部分裂を仕掛けたり、味方を装って奇襲をしかけたり…。
力だけじゃない、知恵の勝負で勝ち続けたんです。
子や孫に託した夢
経久は、晩年までバリバリ現役。
孫の尼子晴久に家督を譲ってからも、裏でしっかり家を支え続けました。
彼の作った基盤があったからこそ、尼子氏は一時、中国地方最大級の勢力に成長できたのです。
おわりに:逆境をバネにした男
尼子経久は、ただの武闘派ではありません。
知恵と粘り強さで、どん底から大名にのし上がった伝説の人。
今でいう「スタートアップ成功者」みたいな存在です!
一発逆転を狙う人には、特に勇気をくれる武将ですね。