073【池田輝政】姫路城を築いた名門武将

はじめに

戦国の荒波を乗り越え、大名として名を馳せた男。

それが池田輝政です。

池田恒興の息子として誕生

輝政は、池田恒興の次男として生まれました。

父は織田信長の側近。

幼いころから、武家の家にふさわしい教育を受けます。

若くして頭角を現す

父と共に戦場を駆け回り、若くして戦の才能を発揮します。

小牧・長久手の戦いでは、父と兄を失いましたが、輝政自身は生き延び、大名への道を歩み始めます。

徳川家康の娘を妻に

やがて、輝政は徳川家康の娘・督姫と結婚します。

これにより、徳川家との結びつきが一気に強まりました。

この縁が、後の大出世に繋がっていきます。

姫路城を大改築

関ヶ原の戦いでは、徳川側として参戦。

その功績が認められ、播磨・姫路52万石を任されます。

ここで輝政は、壮大な姫路城の大改築をスタート。

白亜の天守を持つ名城は、今も「白鷺城」として世界遺産に輝いています。

盤石な基盤を築く

輝政は領国経営にも力を注ぎました。

農業を振興し、町を整備し、姫路を西国支配の要に育て上げます。

家康からも深く信頼され、戦国から江戸時代への橋渡し役を果たしました。

おわりに:堅実に、着実に道を切り開いた男

池田輝政は、派手な武勇ではなく、堅実さと確かな実行力で歴史に名を残しました。

美しい姫路城とともに、今もなおその名は語り継がれています。