はじめに
誰もが驚く大逆転劇を見せた男。
それが、木下藤吉郎です。
のちの豊臣秀吉となる彼の原点を追ってみましょう!
貧しい農民の子として誕生
藤吉郎は、尾張国(今の愛知県)に生まれました。
家はとても貧しく、食べるのもやっとの暮らし。
そんな中でも、明るく、賢さにあふれた少年でした。
織田家に仕える
若き藤吉郎は、織田信長に仕えることになります。
最初の仕事はなんと「草履取り」。
けれど、ただの草履取りでは終わりません。
草履を温めて差し出すなど、気配りを見せ、信長に「ただ者ではない」と思わせたのです。
とんとん拍子に出世!
藤吉郎は、知恵と行動力でどんどん頭角を現します。
墨俣一夜城の築城や、各地での武功。
難題を次々にクリアし、信長から絶大な信頼を得ました。
気がつけば、立派な武将へと成長していました。
本能寺の変と運命の転機
信長が本能寺で倒れたとき、
藤吉郎――このころは羽柴秀吉と名乗っていました――は即座に動きます。
山崎の戦いで明智光秀を討ち取り、主君の仇を取ったのです。
この素早さが、後の天下取りへの道を開きました。
天下統一へ
その後、秀吉は勢いを止めませんでした。
賤ヶ岳、小牧・長久手、小田原征伐――
数々の戦いを制し、全国をまとめ上げます。
農民の子が天下人になる。
日本史上、類を見ない大出世です。
おわりに:夢をつかんだ努力の天才
木下藤吉郎は、地位も財産もないところから、努力と知恵で登りつめました。
「人は努力しだいで、どこまででも行ける」
そんな希望を、今に伝える存在です。