065【秋月種実】誇り高き九州の小大名

はじめに

戦国時代、日本各地に小さな勢力がひしめいていました。

その中でも、ひときわ強い個性を放ったのが秋月種実です。

誇りを胸に戦った、小大名の生涯をのぞいてみましょう!

筑前・秋月家を背負って

秋月種実は、現在の福岡県あたりを治める秋月家に生まれました。

小規模ながらも、名門としてのプライドは強く持っていました。

父から家督を受け継ぎ、若きリーダーとして一族をまとめていきます。

巨大な敵に挑む

時代は九州統一を目指す大友宗麟の全盛期。

秋月家にもその魔の手が伸びてきました。

種実は何度も抵抗し、巧みに戦います。

一時は屈服するものの、再び立ち上がり、大友勢と激突しました。

小さな領地でも、誇りを捨てなかったのです。

秀吉の九州征伐に直面

1587年、豊臣秀吉が九州に上陸します。

秋月家にも降伏か、滅亡かの選択が迫られました。

種実は無念の思いを胸に、やむなく秀吉に従う道を選びます。

領地は大きく削られましたが、一族の命脈はなんとか保たれました。

晩年は穏やかに

戦乱の中を生き抜いた種実。

晩年は静かに隠居生活を送りました。

剛胆な武将から、穏やかな老境へと移ったのです。

1600年頃、静かにこの世を去りました。

おわりに:小さくとも誇り高く

秋月種実は、天下を取るような武将ではありませんでした。

でも、自分の家と土地を守るため、懸命に生き抜きました。

小さな勢力でも、信念を持って戦ったその姿。

今も「誇り高き小大名」として語り継がれています。