はじめに
戦国時代、日本各地に小さな勢力がひしめいていました。
その中でも、ひときわ強い個性を放ったのが秋月種実です。
誇りを胸に戦った、小大名の生涯をのぞいてみましょう!
筑前・秋月家を背負って
秋月種実は、現在の福岡県あたりを治める秋月家に生まれました。
小規模ながらも、名門としてのプライドは強く持っていました。
父から家督を受け継ぎ、若きリーダーとして一族をまとめていきます。
巨大な敵に挑む
時代は九州統一を目指す大友宗麟の全盛期。
秋月家にもその魔の手が伸びてきました。
種実は何度も抵抗し、巧みに戦います。
一時は屈服するものの、再び立ち上がり、大友勢と激突しました。
小さな領地でも、誇りを捨てなかったのです。
秀吉の九州征伐に直面
1587年、豊臣秀吉が九州に上陸します。
秋月家にも降伏か、滅亡かの選択が迫られました。
種実は無念の思いを胸に、やむなく秀吉に従う道を選びます。
領地は大きく削られましたが、一族の命脈はなんとか保たれました。
晩年は穏やかに
戦乱の中を生き抜いた種実。
晩年は静かに隠居生活を送りました。
剛胆な武将から、穏やかな老境へと移ったのです。
1600年頃、静かにこの世を去りました。
おわりに:小さくとも誇り高く
秋月種実は、天下を取るような武将ではありませんでした。
でも、自分の家と土地を守るため、懸命に生き抜きました。
小さな勢力でも、信念を持って戦ったその姿。
今も「誇り高き小大名」として語り継がれています。