064【長宗我部盛親】滅びの中でも戦い続けた武将

はじめに

戦国時代を駆け抜けた名家、長宗我部家。

その最後の当主となったのが、長宗我部盛親です。

激動の時代を、彼はどのように生きたのでしょうか?

そのドラマチックな生涯を追ってみましょう!

偉大な父の背中を追って

盛親は、四国統一を目指した英雄・長宗我部元親の四男。

幼いころから、武将として育てられました。

しかし、盛親が成長するころには、長宗我部家の勢いは少しずつ陰り始めていました。

それでも、父の理想を胸に、強い覚悟を持っていました。

関ヶ原の戦いで西軍に参戦

1600年、関ヶ原の戦いが勃発。

盛親は西軍(石田三成側)について戦いました。

しかし、西軍は大敗。

盛親は領地・土佐をすべて没収され、浪人の身となります。

武士としての誇りを奪われた彼に、過酷な日々が待っていました。

再び立ち上がる、最後の戦い

1614年、大坂の陣が始まると、盛親は豊臣方に参加。

再起をかけて、大坂城に立てこもります。

若いころの輝きを取り戻すかのように、勇猛果敢に戦い続けました。

しかし、1615年、夏の陣で豊臣方は滅亡。

盛親もついに捕らえられてしまいました。

壮絶な最期

捕らえられた盛親には、容赦ない運命が待っていました。

彼は江戸に送られ、斬首されることになります。

壮絶な生涯に幕を下ろしたのは、まだ40代という若さでした。

彼の命とともに、長宗我部家も歴史の舞台から姿を消しました。

おわりに:志を捨てなかった武士

長宗我部盛親は、何度も敗北を味わいました。

それでも、最後まで戦う道を選びました。

志を捨てず、信じたもののために立ち上がった武士。

その生き様は、今なお多くの人の心に残っています。