
「戦国一の下剋上」と聞いて、まず思い浮かぶのがこの男――
斎藤道三。
なんとこの人、もともとは油売りの商人だったというからビックリ!
そこから戦国の頂点、大名へと駆け上がったその人生は、まさにリアル戦国サクセスストーリー。
だけど、ただの成り上がりじゃない。
頭脳と策略と野心でのし上がった、まさに「マムシ」と呼ばれるにふさわしい男だったのです。
では、そのギラついた生涯をのぞいてみましょう!
油売りから僧侶、そして武士へ!?
道三はもともと、山城(今の京都府)出身の商人。
「松波庄五郎」という名で、油売りをしていたといわれます。
しかし、「このまま油を売って終わる人生なんてごめんだ!」
とでも思ったのでしょうか――
彼はその後、僧侶→武士→家老と、異例すぎるキャリアアップをしていきます!
最終的には、美濃の守護代・土岐氏の家中に入り、ついには主君を追い落として、美濃一国を手中にしてしまうんです!
これがまさに「下剋上の体現者」といわれるゆえん。
恐れられた策略家ぶり、マムシの名にふさわしく
武力だけでなく、道三は策略・人心掌握・金銭感覚も超一流。
「交渉も戦も、勝てばよかろう」精神で、敵を出し抜いていきます。
そしてその冷酷さ、執念深さから、
「美濃のマムシ」と呼ばれるように。
ちなみにこの“マムシ”という呼び名、怖いけどなんだかクセになる…そんな雰囲気を道三にも感じますよね(笑)
娘婿は、あの織田信長!
道三の娘といえば、帰蝶=濃姫。
この濃姫を嫁がせた相手こそ、若き日の織田信長!
当初、信長は「うつけ者」と呼ばれていましたが、道三は「こいつは只者じゃない」と見抜いていたとか。さすがです。
「道三 vs 織田信長」なんて対決はなく、むしろ道三は信長の才を見込んで、「美濃は信長に継がせたい」とまで言ったそう。
だけど――
息子と骨肉の戦い、そして最期
自分の息子・斎藤義龍とは、だんだん関係がこじれていきます。
やがて道三は、義龍に対しても「お前じゃダメだ!」とキッパリ。
それが親子の断絶を生み、長良川の戦い(1556年)へと突入。
道三は奮戦するも敗れ、非業の死を遂げます。
だけど、死の直前に信長に書き送った手紙には、
「信長に美濃を譲る」と明記。
最後まで、戦国を読む“目”を持った男でした。
おわりに
油売りから始まり、美濃の国主にまでのし上がった斎藤道三。
「努力すれば夢は叶う」とはよく言いますが、ここまでスケールの大きい逆転人生って、そうそうない!
その冷静さ、計算高さ、そして大胆な行動力。
まさに「ザ・戦国」、ギラついた時代にピッタリの男です。