土台を固めれば、自然と道は開ける
こんにちは!
今回の論語のテーマは「人生の土台づくり」について。
何をするにも“基礎”って大切だよなぁ…と思わせてくれる、孔子の珠玉の一言をご紹介します。
「君子は本を務む。本立ちて道生ず。」
(くんしは もとを つとむ。もと たちて みち しょうず)
この言葉の意味は?
やさしく言いかえると…
「立派な人は、物事の“基本・本質”を大切にする。しっかりした土台があってこそ、そこから正しい生き方が生まれる」
「道(みち)」とは、人のあるべき生き方、道徳、人生の方向性のこと。
その「道」も、“本(もと)”=土台がしっかりしていなければブレてしまう。
だからまずは基本を大事にしよう、という教えです。
たとえ話でイメージしてみよう
あなたが家を建てようとしているとします。
どんなに立派なデザインでも、地盤がゆるければ傾いてしまうし、長く住めません。
逆に、シンプルな家でも、しっかりした基礎の上に建てられていれば、安心して長く住めますよね。
人生も同じです。
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礼儀や思いやりといった「人としての基本」
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勉強・仕事・スキルにおける「基礎力」
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生活リズムや健康管理のような「土台づくり」
こうした“本”を大切にしていれば、そこから自分らしい「道」が自然と見えてくるのです。
背景:孔子の“本”とは何か?
この言葉は『学而(がくじ)』という章に出てきます。
孔子は、礼儀・孝(親を大切にする心)・信頼・思いやりなど、人としての基本的な行いを「本」と考えました。
どんなに頭がよくても、言葉が巧みでも、
“心の土台”がなければ立派な人とは言えないと孔子は考えたのです。
現代にどう活かせる?
この言葉は、今の私たちにもすごく当てはまります。
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忙しさに追われて礼儀や思いやりを忘れていないか?
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技術や知識ばかり求めて、基本の確認をおろそかにしていないか?
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目標ばかり見て、足元が不安定になっていないか?
「基礎・本質・土台に立ち返ろう」と思わせてくれる、まさに現代の“リセットボタン”的な言葉です。
おわりに
「君子は本を務む。本立ちて道生ず。」
成功したい、成長したいと思うときほど、
目先のテクニックではなく、“本質”に立ち返ることが近道なのかもしれません。
勉強でも仕事でも人間関係でも、「基本って大事だな」と感じたとき、ぜひ思い出してほしい言葉です。