082【百折不屈】何度くじけても、立ち上がるその姿が美しい

こんにちは。
今日は、挫折しても諦めない心を表す力強い四字熟語――
**「百折不屈(ひゃくせつふくつ)」**をご紹介します。

人生には、うまくいかないことがたくさんあります。
失敗したり、壁にぶつかったりして、「もうダメかも…」と思うこともありますよね。

そんなときに心に留めておきたいのが、この言葉。
「百回折れても、決して屈しない」。
まさに、何度でも立ち上がる人の姿を表した四字熟語です。


百折不屈とは?

百折不屈」とは――
何度失敗や困難に遭っても、決してあきらめない強い意志を持ち続けることを意味します。

  • 百折(ひゃくせつ):何度も失敗したり、困難にぶつかること

  • 不屈(ふくつ):決してくじけず、心が折れないこと

つまり、「百回挫けても、信念を曲げずに立ち上がる」そんな強さを持つ人に贈られる言葉です。


たとえ話:少年とバスケのリング

ある町に、バスケットボールが大好きな中学生のユウタくんがいました。
彼の夢は、地域の強豪チームでレギュラーになること。

けれど、彼は背が低く、体力も並み以下。
何度も試合に出られず、ベンチを温める日々が続きました。

「もう辞めようかな…」
悩むユウタくんに、顧問の先生は一言だけ言いました。

「お前は毎日、一番遅くまで残ってる。それは試合より大事なことかもしれんぞ。」

その言葉に勇気をもらい、ユウタくんはそれまで以上に努力を続けました。
3年目の大会――
ついに彼はスタメンに選ばれ、大事な場面でスリーポイントシュートを決め、逆転勝利をおさめました。

失敗し、くじけそうになりながらも、決してあきらめなかった彼の姿こそ、まさに「百折不屈」だったのです。


百折不屈の起源

「百折不屈」の語源は、中国の歴史書『後漢書』にあります。
「百たび屈しても、志を曲げず」という文脈で登場し、どれほど多くの困難や屈辱を受けても、志を貫く強さを称える表現です。

また、中国の詩人・杜甫の詩の中でも「百折不撓(ひゃくせつふとう)」という類似表現が使われており、古来より「心を折らないこと」が人としての強さとされてきました。

現代でも、スポーツ選手や起業家、アーティストなど、失敗を乗り越えた人々の生き様にこの言葉がよく当てはまります。


まとめ:失敗は終わりじゃない、始まりなんだ

「百折不屈」――それは、失敗することを恐れない勇気の言葉です。
何度転んでも、立ち上がる。その姿が、人を感動させ、応援させ、未来を動かしていくのです。

うまくいかないときほど、この言葉を思い出してみてください。
失敗はゴールじゃない。そこからまた歩き出せば、いつか必ずゴールにたどりつけるはずです。