「やってみたいけど、タイミングが悪いかも…」
「いつ始めるのがベストかな…」
そんなふうに迷っているうちに、チャンスを逃してしまった経験、ありませんか?
そんなとき、背中を押してくれるのが今回のことわざ――
**「思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ)」**です。
💡「思い立ったが吉日」とは?
このことわざの意味は、
何かをしようと思い立ったその日が、物事を始めるのに最も良い日である
というもの。
「吉日(きちじつ)」は「縁起の良い日」を表す言葉。
でも、「いつやるか悩んでいるうちにチャンスを逃すくらいなら、思い立った”今”が最高の吉日だよ!」という、前向きな行動をすすめる言葉なんです。
🚲たとえ話|サビついた自転車と少年
ある日、古い物置から一台のサビだらけの自転車を見つけた少年。
「これ、直したら乗れるかも…でも、工具もないし、時間もかかりそうだな」とつぶやきました。
そのまま放っておこうかと思ったその時、近くで作業していたおじいさんが言いました。
「思い立ったが吉日だよ。やってみなきゃ何も始まらん」
少年はその言葉に背中を押され、さびを落とし、空気を入れ、油を差し――
数日後には、ピカピカの自転車にまたがって風を切って走っていました。
やるかやらないかを悩んでいたあの日こそが、スタートのチャンスだったのです。
📚起源は「暦」の考え方から
「吉日」はもともと中国の暦(こよみ)の考え方に由来します。
古代では「大安」「仏滅」「先勝」などの「六曜(ろくよう)」や、「赤口」「黒日」などの吉凶を見て、物事を始める日を選んでいました。
しかし、「そんな暦にこだわるよりも、自分がやる気になったその日こそが運命の良き日!」という行動重視の考え方から生まれたのが、「思い立ったが吉日」ということわざです。
つまり、**暦よりも意志が大事!**というメッセージなんですね。
✨現代での使い方
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「ブログ始めてみたいな…」→思い立ったが吉日!まずは一記事書いてみよう
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「旅行に行きたいけど…」→思い立ったが吉日!青春18きっぷで出かけよう
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「運動始めたいけど道具がない」→まずはストレッチから始めよう!今が吉日!
やりたいことがあるのに迷っているなら、このことわざを思い出して、“今この瞬間”を行動のタイミングに変えてみてください。
🔖まとめ
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意味:何かをしようと思ったその日が、最良のスタート日
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たとえ話:古い自転車を直すか迷っていた少年が、行動して乗れるようになった話
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起源:吉日・暦の考え方をベースにした、行動重視の人生観
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現代の使い方:迷っていることがあるなら、今日がその一歩を踏み出すチャンス