
こんにちは!
今回ご紹介する四字熟語は「日進月歩」。
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は私たちの身近なところにもたくさん使われている表現なんです。
たとえば、スマホの進化、AIの進歩、医療技術の発達…
それらすべてが「日進月歩」な世界の中にあります。
でも、この言葉って単に「すごいスピードで進化してるよね」ってだけじゃないんです。
今回は、そんな「日進月歩」の意味や起源をたどりながら、ちょっとしたたとえ話と一緒に紹介していきます!
「日進月歩」の意味とは?
まずは基本からいきましょう!
日進月歩
➡ 日ごとに進み、月ごとに歩むという意味で、日々・月々のペースで絶えず進歩・発展していることを表します。
つまり、
「どんどん良くなっていく」
「進化が止まらない」
というイメージの四字熟語ですね!
ビジネスシーンやニュースでは、こんなふうに使われます。
医療の技術は日進月歩で進んでいる。
AIの世界は日進月歩。昨日の常識が今日はもう古い。
「日進月歩」ってどこから来たの?
「日進月歩」は中国の古典『北堂書鈔』に見られる言葉が元になっています。
原文の中には、次のような表現があります。
「聖人之道、日進於徳、月歩於時」
(聖人の道は、日に徳を進め、月に時を歩む)
ここで使われている「日進」「月歩」が、日本で後に一つに組み合わさって「日進月歩」となり、現代でも使われるようになったのです。
たとえ話
ではここで、「日進月歩」のイメージがもっと身近になるように、ちょっとしたストーリーをご紹介します。
二人のピアノ少年の話
ある町に、ピアノが大好きなタカシくんとユウジくんがいました。
二人は小さなピアノ教室で一緒にレッスンを受けています。
ユウジくんは天才肌。
耳コピも得意で、最初から難しい曲もスラスラ弾けました。
一方、タカシくんは不器用で、ドの位置を覚えるのにも時間がかかるタイプ。
でも、タカシくんには「毎日15分だけは絶対練習する」という習慣がありました。
1日15分、1ヶ月で約7時間半、1年でなんと90時間以上!
最初はユウジくんに差をつけられていたタカシくんですが、ある日教室の発表会で奇跡が起きました。
タカシくんの演奏に、観客がざわめき、先生が涙ぐんで拍手したのです。
「音が、生きてるようだった」と。
先生は言いました。
「毎日の積み重ねが、タカシくんをここまで連れてきたんだよ。まさに“日進月歩”だね」
「日進月歩」は、未来へのエール
「日進月歩」という言葉は、ただ“すごい技術革新”を表すだけのものではありません。
「毎日ちょっとずつ進んでる自分」や「少しずつでも成長している努力の証」にも、ぴったり使える言葉なんです。
大切なのは、止まらないこと。続けること。
それが、やがて大きな変化となって返ってくる。
だから、焦らなくて大丈夫。
昨日より1歩、今日よりまた1歩。
小さな前進が、あなたを未来へ連れて行ってくれるはずです。
まとめ
日進月歩
➡ 日々・月々と、少しずつでも確実に進歩し続けること。
- 元は中国の古典から来た言葉
- 技術や学問の進歩、日々の努力などに使われる
- たとえ話でも、自分の成長にも置きかえられる
次回の四字熟語も、どうぞお楽しみに!