024【千里の道も一歩から】大きな夢も小さな一歩から始まる

「よし!俺は世界一のプログラマーになるぞ!」

コウタはそう決意したものの、いざ勉強を始めようとすると、プログラミングの本には見たこともない英単語がズラリ。

「こんなの無理だ…」と、早くも挫折しそうになっていました。

そんなとき、彼の祖父がそっと声をかけました。

「コウタ、昔から言うだろう。『千里の道も一歩から』ってな」

「千里の道も一歩から?」

祖父は微笑みながら話し始めました。

ことわざの意味

「千里の道も一歩から」とは、どんなに遠く険しい道のりでも、最初の一歩を踏み出さなければ始まらない、という意味のことわざです。

大きな目標や夢も、まずは小さな努力の積み重ねが大事だということを教えてくれます。

たとえば、マラソンに挑戦するとき、一気に42.195km走ることはできません。

でも、まずは1kmから走り始めることで、少しずつ距離を伸ばしていけますよね。

プログラミングも同じです。

最初から難しいコードを書こうとするのではなく、「Hello, World!」を表示するだけでも立派な一歩。

そこから徐々に知識を積み上げていけば、やがて自分でゲームやアプリを作れるようになります。

ことわざの起源

このことわざの元になったのは、中国の古典『老子』の一節です。

「千里の行も足下より始まる」

これは「どんなに長い旅でも、最初の一歩は足元から始まる」という意味で、何事も小さな一歩から始めることが大切だと説いています。

日本ではこれが「千里の道も一歩から」という形で広まりました。

たとえ話

祖父の言葉を聞いたコウタは、試しに簡単なプログラムを一つ作ってみることにしました。

まずは「Hello, World!」を表示するだけのプログラム。

次の日は、画面に名前を表示するプログラム。

そして1ヶ月後には、簡単な計算ができるアプリを作れるようになっていました。

「最初の一歩が大事って、本当だったな…!」

コウタはそうつぶやきながら、次のステップへと進んでいきました。

まとめ

「千里の道も一歩から」は、どんなに大きな夢でも、最初の小さな一歩が大事だということを教えてくれることわざです。

もし、あなたが今「難しそう…」「自分には無理かも」と思っていることがあったら、小さな一歩から始めてみませんか?

最初は小さくても、続けていけばいつか大きな成果につながりますよ!