017【明日は明日の風が吹く】心配しすぎず、今を大切に

みなさん、日々の生活の中で「明日のことを考えると不安になるなあ」と思ったことはありませんか?

仕事の締め切り、大事なプレゼン、人間関係の悩み……

考え始めると、どんどん不安が膨らんでしまいますよね。

でも、そんなときに思い出したいのが、今回紹介することわざ 「明日は明日の風が吹く」 です。

これは 「くよくよしても仕方ない。明日は明日で何とかなる」 という意味のことわざ。

心配しすぎず、今日を精一杯生きる大切さを教えてくれる言葉です。

たとえ話

ある漁師の青年がいました。

彼はとても心配性で、「明日、海が荒れたらどうしよう」「魚が獲れなかったらどうしよう」と、毎晩不安で眠れませんでした。

そんなある日、村の賢いおじいさんが彼に言いました。

「そんなに心配ばかりしても、海の風はお前さんの考えで変わるわけじゃない。今日は今日でできることをして、明日は明日の風に任せればいいさ。」

青年はその言葉を聞き、ふと肩の力が抜けました。

翌日、彼は「今できることをしよう」と決め、しっかり網の手入れをし、準備を整えました。すると、意外にも天気は穏やかで、大漁となったのです。

この話のように、不安は尽きませんが、心配しすぎるより 「今できることをする」 ことが大切なのです。

ことわざの起源

このことわざの由来ははっきりとはわかっていませんが、日本では 作家・山本有三やまもと ゆうぞうの小説『路傍の石ろぼうのいし に出てくることで有名になりました。

もともとは英語の 「Tomorrow is another day.」(明日は明日の日がある) という考え方に近いとされ、映画『風と共に去りぬ』でも似たセリフが使われています。

まとめ

私たちはつい未来のことを考えて不安になりがちですが、 「明日は明日の風が吹く」 という言葉を思い出せば、少し気持ちが楽になりますよね。

大事なのは、 「今できることをする」 こと。

そうすれば、きっと明日もいい風が吹くはずです。

今日も一日、前向きに過ごしてみましょう! 😊